東京から車で約3時間の山梨県北杜(ほくと)市。
南アルプスを望む豊かな自然の中に養鶏場、佐藤ファームはあります。
農場主の佐藤ジョージさんは約30年以上のキャリアのベテランですが、
鶏へのあふれる愛情を語る様子はまるで少年のよう。
無邪気な笑顔と優しいまなざしで鶏を見つめる方です。
農業の勉強のためにカリフォルニアを訪れていた際に鶏の世界に出会った佐藤さん。
帰国後、鶏糞を肥料とした野菜作りを目指し、鶏について調べているうちに、
すっかり養鶏の魅力にはまってしまい、現在に至るそうです。
私も22歳の時にイタリアでイタリアンバールという場所と文化に出会い、
その奥深さ、カッコよさに魅了され、バリスタとして生きる道を選びました。
養鶏とバール文化、ジャンルは違えど、志す道との運命的な出会い方が
似ていたこともあり、とても共感を持ちました。
話を佐藤ファームに戻して・・・。
佐藤さんの養鶏場は、一般的なブロイラー飼育の「ケージ型」とは違い、細かな仕切りも無い解放鶏舎。ニワトリたちは地面の上を自由に歩き回り、跳んだり跳ねたり、ストレスなくのびのびと飼育されています。
外部の人(=私)が鶏舎に入っても、ニワトリたちは逃げるどころか興味いっぱいで近づいて(!)来てくれました。
一般的なブロイラー飼育の鶏は卵を産むための最低限の餌しか与えられないそうですが、ここの鶏は真逆です。
新鮮な米ぬかをブレンドした飼料(もちろん無添加、無投薬、非遺伝子組換え)を食べ、
佐藤さんの愛情を受けて育ったニワトリたちは、毛並もつやつや。骨格もしっかりしています。
そんな佐藤さんの卵は、卵特有のくさみが全く無く、弾力のあるプルプルの白身に、
こっくりした濃厚な味わいの黄身が特徴。とってもおいしい卵です。
CAFE CUPOLA mejiroでは、佐藤さんの平飼い卵をオムレツ、ベーコンエッグ、
そしてパフェに使用しているシフォンケーキでお楽しみ頂けます。
佐藤さんの愛情をうけ生み出されたこだわりの卵を、ぜひご賞味ください。